任天堂(Nintendo)は2020年11月5日、2021年3月期 第2四半期(7月、8月、9月)決算発表を行いました。
Q1-Q2の売上高は7,695 億円で前年同期の+73.3 %増
Q1-Q2の営業利益は2,914 億円で前年同期3倍にあたる+209.3 %増

出典:Nintendo決算説明資料
会計基準で1年を4分割にしたものです。
Q1=4・5・6月、Q2=7・8・9月、Q3=10・11・12月、Q4=1・2・3月となります。(※日本会計基準)
四半期決算とも呼ばれ、3か月ごとに発表されます。
ソフト売上
7月に発売した『ペーパーマリオ オリガミキング』が282万本、
9月に「スーパーマリオブラザーズ35周年」のキャンペーンタイトルの1つとして発売した『スーパーマリオ 3Dコレクション』が521万本の販売を記録
前期発売タイトルも『あつまれ どうぶつの森』は1,427万本(累計販売本数2,604万本)と販売を伸ばし、ソフトウェア全体の販売拡大に加え、ハードウェアの牽引
ハード(NintendoSwitch・Switch lite)の売上
肝心なハード売上面ですが、まず前回Q1(4・5・6月)では568 万台と発表されました。
そして今回Q2の発表ではQ1とQ2合計で1,253 万台と発表。
Q2だけで685万台が売れた計算になり前4半期より増となります。
Q2は7・8・9月は、コロナ第一波の自粛からひと段落ついた後と考えると着実に売り上げを重ねているようにも見えます。
ただ在庫切れなどから5月・6月に予約しておいたSwitchの発送・到着が7月以降になった場合、Q1、Q2どちらに計上されているのか…はわかりません。
個人的にはSwitchの供給がもう少しあがればいいなーとは思います。
FY21上方修正
任天堂は11月5日にFY21の業績予想を上方修正!

出典:Nintendo決算説明資料
Fiscal Year の略で会計年度を示します。
FY21:2020年4月~2021年3月
今後の予想:自サイトの独断
研究開発費が421億円と前Q1-Q2よりも+16.3%増、投資(研究開発費)に回している額が多くなっていることがわかります。
このことから今後Nintendoからまた新しい発表にも期待があがります。

出典:Nintendo決算説明資料
いまのところ発表されている今後の展開は以下
CGアニメーション映画
すでにミニオンズで有名な「ILLUMINATION」とコラボし2022年の劇場公開にむけCGアニメーション映画の制作が進行しています。
ユニバーサルピクチャーによって配給予定。
テーマパーク
こちらもすでに発表されていますがUSJで「スーパーマリオワールド」が2021年春に開園予定です。
【USJ×任天堂】『SUPER NINTENDO WORLD』2021年春開業『マリオ・カフェ&ストア』も10月16日オープン
任天堂の強み
任天堂には独自の強みがあります。主には以下のようなことが挙げられます
マーチャンダイズ展開
任天堂では文具やアパレルなど様々なグッズ展開がおこなわれています。
「Nintendo New York」や「Nintendo Tokyo」での実店舗売り上げもそうですが、今後USJで「スーパーニンテンドーワールド」が開演されればグッズ販売の売上はさらに上がることが予想されます。
ARソフトの展開と自社開発
任天堂はリングフィットアドベンチャーなど、ARソフトの展開と自社開発が顕著です。
他のコンソール機とは一線を画し、フレームレートや処理能力にこだわらない方向性が競合他社と差別化が図られている点でもあります。
参考資料:2021年3月期第2四半期 決算説明資料(PDF)